2017年09月16日

忘れられた9月の悲歌・2017.9.16


今月は小生の誕生月だが、いろいろある月だ。そんな一つを書き残そう。
 1945年9月2日は日本が連合国に降伏した敗戦の日だ。親泊朝省は1903年の18日に生まれ1945年の3日にこの世を去っている。誕生月が死亡月と同じという例はほかにもあるから珍しくはない。親泊のことを知っている、あるいは覚えている人が、現在何人いるだろうか。テレビや新聞も、一切報道しない。そういう時代になったのだ。 
もう少し具体的に書こう。彼は陸軍軍人で最終階級は大佐である。肩書きは内閣情報局の情報官。西條八十の歌詞に「鉛筆をなめながら、いざ来いニミッツ、マッカーサー、出てくりゃ地獄へ逆落とし」と加筆した人物と言われてる。餓島と言われたガダルカナルから生還して大本営の報道部の一員として国民の戦意昂揚に尽くしたという。そして九月三日の早朝、妻と子供二人を殺害して自決した軍人。

 彼が八十の詞に加筆したと主張している八十の高弟の話が噴飯ものであることは、いくつか書いたからもう触れない。栄養失調で歯をすべてなくした人が鉛筆をなめるなんてとんでもない想像だ。小生は国民学校時代に鉛筆をなめて筆記していた級友が、日本人にあるまじきいやしい行為だと教師に叱咤され往復ピンタを食らっていたシーンを今でも覚えている。あのころの鉛筆は粗悪品ばかりでなめて書かないと濃い文字が書けなかったのだ。
 親泊の死は拳銃を胸に当てての自決だが、幼い二人の子は青酸カリ入りのサイダーで服毒死、妻は拳銃で撃たれていた。この一家心中は、当時も今も、報道されないから真実は不明である。彼は崇拝する阿南陸軍大臣(1945年8月15日の早朝に自決)の米内海軍大臣を切り捨てろという遺志を果たすべく二日、三日と海相の所在を捜し歩いたようだ。その間に殺した家族の遺体の腐敗は進んでいた。もうこれ以上は探せないと断念して心臓を撃った、のが真相だと思っている。つまり家族の死はこの月になってすぐだったのではないか。このあたりの消息は、もう分からない。8月末から9月にかけて、家を訪ねたものはいないのだ。

冬去らば春の来るを知りつつもかくは心の急かるるものかは  朝省
大君に仕へ奉りて吾が背子が散る日待ちてし武士の妻    英子
夫妻の辞世である。続きを読む
posted by 櫻本富雄 at 17:00| Comment(0) | 空席通信・余話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月07日

9月 2017

今月はいろいろなことがある。
親泊情報官や小生がこの世に出現した月だ。「通信」に関連した人物だけじゃない。
真山青果、山本有三、横井也有、南原繁、木下尚江、副島種臣、杉田玄白、村山槐多、小村寿太郎、竹久夢二、正岡子規、大山郁夫、幸徳秋水、大倉喜八郎、魯迅、戸坂潤、天野貞祐なども今月に出現した。明治天皇も今月だそうだ。
故人ばかりじゃない。
小沢征爾、なかにし礼、早見優、澤地久枝、長部日出雄、小林薫、荻野目慶子、利根川進、氷川きよし、長淵剛、松本人志、小林光一、斎藤由貴、サトウサンペイ、泉ピン子、戸田恵子、山田洋次、赤塚不二夫、曽野綾子、小田和正、安室奈美恵、吉田茂、緒形直人、辻邦生、筒井康隆、浅田真央、天童よしみ、羽生善治、伊達公子、林隆三、石原慎太郎、五木寛之、星野哲郎などなど。小生の誕生日には、エンゲルスが生まれ、「白鯨」のメルヴィルがなくなっている。軍神加藤建夫もなくなったのはこの日とされている。
親泊情報官は「いざ来いニミッツ、マッカーサー、出てくりゃ地獄へ逆落とし」と鉛筆をなめながら、西条八十の歌詞に書き加えたと、八十の一番弟子にいわれている人物。小生は、出来た話であるがでたらめだと思っている。
親泊情報官は、餓島と言われたガダルカナルから生還した将兵で、この時の飢餓の体験で歯は全部失っていた。総入れ歯の口で、鉛筆をなめながら書き込んだ、なんて噴飯ものだ。彼は敗戦後、妻子を殺して自害している。
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posted by 櫻本富雄 at 17:29| Comment(0) | 空席通信・余話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

情けない

原因不明のまま本信が途絶えました。復旧しましたが、懲りましたのでサーバーを増設するつもりです。そんな間に世情はますますおかしくなりました。
アベ政権のやりたい放題。それをおとなしく眺めている大多数の国民。権力の勝手気ままより歌舞伎俳優の奥さんの死亡のほうに関心があるのだろうか。そうマスコミがリードしているのか。情けない世情である。
東京都議の選挙は小池都知事の一派が圧勝してアベ政権をあわてさせたと騒いでいる。都知事は届だけでまだ自民党から正式に脱党していません。もともと同じ政党の人物です。
暴風雨で九州では死者が出ています。ところが防衛大臣はどこ吹く風。もっとも総理大臣もサミットとやらで国外にいます。悪臭ふんぷんの奥さん同伴で。
小生もあちこちにガタが発生する末期高齢者で、こんな文を書いて気を紛らせているだけ。もう一度言うが情けない世情である。
posted by 櫻本富雄 at 15:03| Comment(1) | 空席通信・余話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする